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モビールQ&A連載コラム
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「モビールとは何か?」についての、ささやかな解説です。
 モビールとは、天秤(てんびん)のような形を組み合わせた飾り物の一種です。ある天秤形が別の天秤形を “重り” として吊り下げているような構造になっているのが大きな特徴です。空気の流れによって様々な部分が揺れ動いたり水平に回転したりしますが、全体として常に釣り合いを保つように作られています。もともとは1932年頃に彫刻家アレクサンダー・カルダーが創始した現代美術の様式でしたが、すぐに家庭の装飾品として広まりました。通常、部屋の天井から糸で吊り下げて飾ります。

 上の三つは、どれもモビールとしての形式を十分に備えています。左にあるハリネズミのモビールは、基本の形をしているとも言える典型例です。水平な天秤構造が三重に組み合わさっていて、それぞれの天秤棒の両端にぶら下がっている紙片や他の天秤は、いわば「重り」に相当します。一般にこのような弓形の針金など、細くて安定しやすいものが天秤棒として使われます。

 真ん中の魚のモビールでは、天秤棒に相当する部分が膨らみを持っているうえ、その両端以外の箇所から糸が垂れています。これでも、天秤の形状であることには変わりません。中段の二匹に注目してください。それぞれ下段の魚を取り除いたらバランスを崩しうることから、重りを一つだけ持った変則的な天秤として機能しているのが分かります。この作品は、天秤が二層に重なっている点で、モビールの基準にきちんと適っているのです。

 右端のカラフルな作品はモビールの発展形です。幾重にも連なった羽根状の板は、いずれも片側のみに重りを付けた天秤と見なすことができます。糸の代わりに金具でつなぎ合わせ、あえて傾けて芸術性を加味しつつも、モビールの様式を完璧に維持しています。

 このように、天秤形が別の天秤形を吊るすことで釣り合いを取っているのがモビールの特性ですが、この条件を満たしていなくても、類似した形態を持つ飾り物もまた、広い意味で「モビール」と呼び慣わされています。下の三つはその実例です。
 左端の例では、上段の天秤のバランスに対して、下段の天秤の存在は何ら影響を及ぼしておらず、したがって重りの役割を果たしていません。この点、カルダーが発明した本来のモビールとは少し仕組みが異なりますが、しかし見かけは似通っていますので、差し障りなくモビールの一種と呼べるでしょう。

 次の例では、複数の天秤が中央の一点で交差しています。天秤が天秤を吊るしているわけではないため、本来の形式としては不十分ですが、それでも天秤構造を持つ以上、モビールの部類に入れてもおかしくありません。ところで、ここに見られる立体的な天秤形は、古い伝統工芸の系譜を引いています。かつて北欧などで作られた「吊るし飾り」には、わら細工の四方の端が小さなわら細工を吊るし、さらにその端が別の飾りを吊るすものもあったようです。天秤の概念を拡張するなら、北欧にはカルダー以前からモビールが存在したことになります。

 最後の例は、モビールの前駆とされる20世紀初期の彫刻作品によく似ています。天秤形態を持っているとは言い難いものの、モビールの語義でもある「動き」の要素はしっかり備わっています。こういった、糸で上下につなげた飾り物や、あるいは単に糸で吊るしただけの単体のオーナメントなども、厳密にはモビールの範疇から外れるところですが、便宜上、モビールと称することがあります。

 以上見てきたように、モビールには、天秤が天秤を吊るす形をした正統的なものと、糸で吊るす飾り物全般にまで範囲を広げたものとがあります。前者の場合、どちらかと言うと、左右非対称に天秤を配置した構成が多く見られます。それは不均整な姿がもたらす変化の面白さにこそ、このモビールの眼目があるからでしょう。逆に後者では、中心軸がはっきりしているためか、安定感のある左右対称の作りが主流をなしています。これら二つの種類のほかにも、台に支えられ、回転する部分を持った置き物のことを「モビール」と言う場合があります。こちらのほうが元々の言葉づかいに近いのですが、当サイトでは、この第三の意味でのモビールは扱いません。

 もっとも、こうした分類はひとつの見解にすぎず、モビールの公的な定義付けや規格はないので、人それぞれの “モビール” があってもよいはずです。インテリア雑貨に限らず、熱気球でさえ、空中でゆらゆら揺れながらバランスを保っている点ではモビールの仲間かも知れません。あなただけのモビールを見つけてみてください。
 ※ 「モビール」という日本語は、国語辞典にも載っている普通名詞であり、原語のフランス語に由来する言い方です。英語の場合、イギリス発音では「モバイル」と言い、アメリカ発音ではフランス風に「モビール」と言います。よく米音の「モービル」と混同されがちですが、それだと移動式の意または石油会社になってしまいます。参考までに、元の発音に近い表記と、それに基づく標準的なカタカナ表記を右にまとめてみました。
   発音表記   標準表記 
 仏語   モビィル   モビール 
 英音   モゥバイル   モバイル 
 米音   モゥビール   モビール 
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A モビールの飾り方(吊るし方、取り付け方)
モビールを飾るときは、次の方法を参考に、いくつかの場所で試してみてください。
  1. かすかな空気の流れのある所に飾ってください。静かにゆっくり動くようにするのが大切です。エアコンの風が当たる場所や屋外は不向きです。
  2. なるべく淡い単色を背景にしてください。薄い壁色のお部屋のコーナーは理想的です。
  3. できれば明かりに照らされるようにしてください。壁や天井に影ができると、新たな次元が広がります。ろうそくを光源にすると、鮮明ではっきりとした影ができます。
  4. 音楽の流れる場所に飾るのをおすすめします。音楽にあわせてモビールが動くのをご覧になれます。
  5. 幼児の手の届かないところにお飾りください。モビールは玩具ではなく、目で見て楽しむインテリアです。
  6. 直射日光を避けてください。色あせ・変形の原因となることがあります。
  7. モビールの重さに十分耐えうる場所に、しっかりと取り付けてください。落下した場合、けが・破損の原因となることがあります。
  • 写真のような金具(洋灯吊り)あるいは両面テープ付きフック(3M社製がおすすめ)を天井に取り付けて吊るすのが安全ですが、軽量なモビールであれば、ピンやガムテープでとめたり照明器具にぶら下げることも可能です。
  • 万一の落下に備え、就寝場所の真上には決してモビールを飾らないでください。就寝場所の斜め上に吊るすなど、真上を避けて設置するようにお願い致します。
  • モビールを取り付ける際は、糸に傷みのないことを確認してください。飾った後も、長期使用による糸の擦り切れを防ぐため、定期的な点検をおすすめします。
■ 糸が絡んでしまったら・・・
 モビールはとてもデリケートなため、慎重に取り扱う必要があります。不幸にも糸が複雑に絡まってしまうと、ほどくのは意外に大変です。そんなときはどうしたらよいのでしょうか?
 モビールを吊るしたままですと動いてしまうため、広いテーブルの上に寝かせます。絡まっていない糸の上に物をのせて固定し、それ以上絡まらないようにします。そして、モビールの下の方から順にほどいてゆきます。固い結び目ができていたら、針の先を使って緩めます。根気よくやっていれば、最後には必ずほどけますよ!
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B モビールの作り方
モビールを手作りする際の、ごく初歩的なポイントをご紹介します。
 モビールを手作りするうえで、何かひとつの決まった作り方があるわけではありません。というのも、素材によってモビールの作り方は大きく異なるからです。針金と厚紙で作るのか、フェルトを使うのか、あるいは木材だけを用いるのか、金属を加工するのか、などによって作り方は千差万別です。工作に関することがらは市販の書籍に譲るとして、ここでは、どのような素材のモビールであっても変わらない、モビールの基本原理についてお伝えします。

 それは小中学校の理科で習う「てこの原理」です。モビールを制作するにあたり、この原理を踏まえておくと便利です。公式や数式はなくても大丈夫ですので、物理が苦手な方もご安心を。

 モビールは複数の天秤構造を組み合わせて作りますが、まずは個々の天秤構造に目を向けてみましょう。ある天秤が均衡を保つにはどうしたらよいかを検討してみます。もし右側に重い物がぶら下がっていたら、天秤は右側に傾いてしまうはずです。しかし、天秤を吊るす糸の結び目の位置、すなわち「支点」に相当する位置を、右方向へ適度に動かしてあげると、天秤を平衡にすることができます。

 ここには法則性が見られます。天秤が水平になっているとき、天秤の片側が重ければ重いほど、支点の位置はその重い方に寄っています。逆に天秤の一方が軽ければ、それだけ支点の位置はその軽い側から遠ざかっていることになります。どういうことかと言うと、「支点から遠いところに物を吊るすと、より大きな力が得られる」という「てこの原理」が働くため、支点を境に左右の釣り合いを取るには、天秤棒の長い方に軽い物が来る必要があるのです。

 この原則は、天秤構造が何段に重なろうとも通用します。どの天秤でも、左右それぞれの端から下に連なっている物体すべての総重量によって、支点の場所が決まります。もちろん天秤の両端以外に物を吊り下げたり、天秤棒そのものに重さのかたよりがあったりすれば話は別ですが、原則としては、左右の端にかかる重さの比によって、支点から端までの距離が定まります。これらを踏まえて、左右のバランスを取るように物を配置して、下の段から順にひとつひとつ天秤構造を作っていきます。

 実際に組み立てる過程で、モビールがどのように回転してもぶつからないように、糸や天秤棒の長さを変える必要が出てくるかも知れません。糸のように軽いものでも少しはバランスに影響しますし、支点が1ミリずれただけで傾くこともあります。なかなか初めに思い浮かべたとおりにはうまく出来ないものです。試行錯誤しながら、微調整を重ねつつ、モビールの手作りを楽しんでみてください。
■ モビール作りの “指南書”
 モビールの作り方の本に関しては、手ごろな良書が次々と出版されており、実物大の型紙付きのものを含め、本屋さんの棚に何冊か並んでいます。
 でも、もし大きな図書館へ行く機会がありましたら、ぜひ品川工著 『新しいモビール ― 動く造形』(1971年)を探してみてください。かなり古い出版物ですが、もはやこれを凌駕する類書は出ないのでは?と思わせるくらい充実した内容の大著です。モビールの創始者カルダーの作品群を彷彿とさせる、芸術的なモビールの作り方がたくさん載っていて、眺めるだけでも楽しいです。
手作りモビール用の針金について
針金をご自分で用意する場合、ステンレス製のものがおすすめです。ただ、一般のステンレス針金は
ぐにゃりとなりやすく、逆に、プロが使うような硬めのステンレス針金は加工が容易ではありません。
「糸の下に吊るすオブジェは自分で手作りしたいけど、モビール用の針金を用意するのは難しい!」
…そんなときは、あらかじめ針金と糸が組み立ててある骨組みだけを購入するのもひとつの手です。
支点を左右に動かせるようになっているので、吊るすオブジェの重さに合わせてバランスを取れます。
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C モビールの歴史
「彫刻は動かないもの」という固定概念をくつがえしたのが、“動く彫刻” モビールでした。
そんなモビールの誕生にまつわる歴史を探ってみます。
 モビールの祖先としては、動く機具類や工芸品などを考えることができます。しかし、モビールは何らかの実用や娯楽のために作り出されたものではなく、彫刻の新分野として創案された純粋な芸術作品でした。

 20世紀になって、キネティック・アートという新しい美術概念が現れました。これは、作品に動きを与えることで空間と時間の双方による表現を目指したものでした。ロシアの彫刻家N・ガボによるモーターを使った彫刻(1910年)は、この分野で最初の作品です。

 のちにモビールの名付け親となるマルセル・デュシャンは、このキネティック・アートの創成期に大きな足跡を残した人物でした。1913年にパリで発表された『自転車の車輪』は、手で回せるようになっていました。また別の作品は、指で押したり息を吹きかければ動く仕組みになっていました。

 キネティック・アートの概念は、ロシアの画家A・ロドチェンコによってさらに発展します。彼は『吊るされた楕円形構築物No.12』(1920年頃)において、宙吊りになった同心円状の木製の輪を用いて、自然の力で動きうる彫刻を試みました。また、同時期にダダイズムの芸術家たちも “動く彫刻” の発展に寄与しています。たとえばM・レイの『障害物』(1920年)は、ハンガーの端に二個のハンガーをぶら下げるという手法を繰り返して、部屋中をピラミッド形で埋め尽くしたものでした。一つが動くと、連動して全体が揺れ動くようになっていました。

 こうした流れの中でモビールを生み出したのが、アメリカの彫刻家アレクサンダー・カルダー(コールダー)です。カルダーは1898年、彫刻家の父と画家の母の間に、ペンシルバニア州で生れました。幼い頃から工作が大好きだったといい、工科学校を経たのち、ニューヨークのアート・ステューデンツ・リーグに学びました。1926年にパリへ渡り、針金・ブリキ・木などを素材に、動物やピエロを模した『カルダーのサーカス』を制作します。1930年に訪れたP・C・モンドリアンのアトリエでは、その抽象絵画を目にして大きな衝撃を受け、これ以降、非具象的な造形へと向かいます。

 カルダーが目指したのは、抽象美術に動きをもたらすことでした。1932年、彼はパリのヴィニョン画廊で、モーターで動く作品群を発表しました。「モビール」という名称は、これらの新彫刻を呼ぶためにデュシャンが提案したもので、「動き」と「動機」という二重の意味を持つフランス語です。次にカルダーは、針金と木などを用いて、機械仕掛けではなく空気の流れに応じて動く作品を創作します。以来、この形式のものが、一般に「モビール」と称されるようになりました。形態の変化にも着目した彼は、動きに対照性を持たせ、構成物の間に様々な位置関係が生じるようなモビールを数多く作りました。有機的で単純な構造、色彩豊かで軽妙な表現、それがカルダー作品の特徴でした。

 モビールは、その誕生の当初より、正真正銘の芸術形式として美術界から認められるとともに、家庭や職場における装飾、商品のディスプレー方法、乳幼児への視覚的刺激として、世間一般にも急速に普及しました。社会の共感を得ることの少ない現代美術の中で、モビールだけがこのような広まりを見せたのは、カルダーが好んだサーカスのような、見世物的な楽しさや曲芸的なスリルがあったからではないか、という見方もあります。

[出典: 海外の百科事典など]
コラム : 「モビール」という名前

 もともとモビールという言葉は、現在の形と異なる美術様式に付けられた名前でした。
 フランスの美術家マルセル・デュシャンは、友人のアレクサンダー・カルダーが考案した “動く彫刻” を、公開前年の1931年に「モビール」と命名しました。しかし、ここで言うモビールとは、モーターで動く機械仕掛けの彫刻のことで、台によって下から支えられたものでした。
 のちにカルダーが、紐と横棒で天井から吊り下げる形式の、空気の力で自然に動く彫刻を考え出してから、それが一般に「モビール」と呼ばれるようになり、そのまま定着したのです。
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連載: モビール四方山話 (全24回)

【01】 モビールのお手入れ
 長い間モビールを飾っていますと、全体に軽くほこりが付いてきますので、ときどき拭き取ってあげてください。個々のオブジェの上面はもちろんのこと、静電気を帯びた側面や、針金の上、糸のまわりもお掃除します。すっきりときれいになって、見違えるようになりますよ。一旦下におろして、糸のねじれを解消してあげるのもよいでしょう。大切にお手入れをなさって、いつまでもモビールを楽しんでいただければと思います。

【02】 エアコンの風を避ける
 モビールはエアコンの風を避けて吊るすのが無難です。たとえ吹出口から離れていたり弱い風であっても、エアコンからの風を受け続けると、一方向のみに回転する力が働き、糸がねじれすぎて切れる要因ともなります。とはいえ空気の流れが全くなければモビールは止まってしまうため、最も望ましいのは、エアコンの風が届かない所に飾りつつも、エアコンで生じた室内の空気の巡りによって、ゆるやかに動くことです。その意味では、冷暖房を使う夏・冬は、モビールの動きをより堪能しやすい季節と言えます。

【03】 どこに飾るか
 お部屋のどこにモビールを飾るか、という問題はとても重要です。場所選びを誤ると、そのモビールが本来持っている魅力を十分に発揮できず、宝の持ち腐れになりかねないからです。モビールも適材適所。吊るす場所を何メートルか変えるだけで、まるで違う印象になるかも知れませんよ。
 モビールのすぐ後ろに家具や柱、横木などが見えない所に設置したほうがモビールが引き立ちます。壁の平面だけを背景にするのが理想です。壁紙の色との兼ね合いや、照明の当たり方も考慮します。針金が放射状になっているタイプは部屋の中央に飾るとよい場合があります。モビールはインテリアの脇役ではなく、主役だと思うぐらいの気持ちで、試しに何ヶ所かに吊るしてみれば、モビールにぴったり合う空間が見つかるはずです。

【04】 自由研究
 夏休みの自由研究でモビールを工作するお子さんもいらっしゃるかと思いますが、モビール作りは、図工だけでなく理科の学習にもなります。親御さんたちのために公式をおさらいしますと、棒を吊るしている点を境に、「右棒の長さ×右端に吊るす物の重さ」=「左棒の長さ×左端に吊るす物の重さ」となります。ほかにも学べることがありそうです。片方への傾きを避けてバランスを取る、物同士がぶつからないように調和を図る、糸が絡まったらしっかりほどく…。モビール作りの楽しみを通して、人生において大切な事柄をも、無意識のうちに感じ取ってもらえればと思います。

【05】 針金の話
 多くの場合、モビールの針金は弧を描いたような「弓形」になっています。これは重心を下げて安定させるとともに、曲線によって見映えを良くするためです。両端にかかる重さが同じなら、真っ直ぐな針金を中央で曲げた「くの字形」が使われることもあります。
 また、針金の先だけ少し上を向くよう、折り曲げ加工を施す場合もあります。フレンステッド社の針金は、通常の色・太さのものは皆そうなっています。おそらくは組み立ての途中で糸がずり落ちず、作業効率が増すからでしょう。左右の端がきりっと上がった姿は見た目にも美しいのですが、その反面、糸がこんがらがったときに、このわずかな突起に糸が引っ掛かりやすく要注意です。

【06】 モビールの吊るし方
 あまり重くないモビールを吊るすのでしたら、粘着フックというものを天井に貼り付ければ、賃貸住宅でも穴を開けずにすみます。スリーエム社(3M)の「スイングフック」や、レック社(LEC)の「ハングフック」など、引っ掛ける鉤形の金属が軸で動かせる製品が便利です。キッチン用品のため、本来はメーカーが天井での使用を認めていない点にご留意ください。
 天井にしっかり取り付けたい場合は、ヨートーという吊り金具をねじ込みます。はてなマークのような形をしたネジ付きフックです。横幅10ミリ程度のものが通常のモビールに合います。よく似た金具のヒートンは、輪が閉じているのでおすすめではありません。

【07】 馬が引く巨大なモビール?
 ウィッフルツリーという機具があるそうです。荷を引く馬の後ろに取り付け、左右にかかる負担の偏りを防ぐ横木です。右図のようにつなぎ合わせると、複数の馬に力を等しく振り分ける装置となるのですが、その形がモビールに酷似しています。棒を異なる太さにしたり、弓形や三角形にすることもある点などは、モビールのアーム部分とそっくりです。昔から使われ、先人の知恵がつまったこのウィッフルツリーの連結構造は、理にかなった作りになっており、モビールの仕組みについて考えるうえでも役立つのではないでしょうか。

【08】 モビール用の糸巻き
 フレンステッド社製モビールの大半は、天井に吊るす糸の端に、紙でできた糸巻きが付いています。糸を巻いて長さを調節できるとともに、C字形の切り抜き部分を天井のフックに引っ掛けられる、便利なすぐれものです。この糸巻きのデザインに倣うモビール作家も多いようで、たしかに、ほかの素材・形状を想定してもどれも不都合があり、結局これに近いところに落ち着くようです。
 とはいえ、くぼみに別な糸が入り込みやすいなど改善の余地もあります。そんな中、新型の糸巻きを設計したメーカーもあって、絶妙な切れ込みを入れたO字形を用いることで、より使いやすく、しっかりしたものを世に出しています。たかが糸巻き一つを取ってみても、モビールは進化しているのですね。

【09】 落下にご用心!
 お部屋にモビールを飾るとき、最も大切なのは安全への配慮です。たとえ落下しても被害が人に及ばない所に設置してください。特にベビーベッドの上に吊るすのは危険でして、柵より外側の、斜め上の場所などを選びます。誤解も多いのですが、モビールはメリーのような赤ちゃんグッズではありません。ほかにも、例えば小さな部品が外れて床に転がり、それを幼児が口に入れてしまう恐れがあれば、真下に囲いが必要になります。保護者の十分な管理のもと、モビールを見てお子様が楽しめるようにしましょう。

【10】 テグスについて
 テグス(釣り糸)を使ってモビールを自作したい方のご参考までに。まずテグスの太さですが、よく売られている3号であれば通常は十分でしょうし、もっと細い2号でも平気かも知れません。細い方が扱いやすいかと思います。何百グラムも吊るすのなら4号とかになります。次に注意点としては、何かに結んでも簡単にするりと抜けてしまいがちです。釣り具を結ぶ方法で強いノットを作って、結んだ端は長めに残して切り、場合によっては瞬間接着剤で結び目を固めておけば、まず大丈夫です。
 材質に関しては、定番のナイロン製が適しています。中でも表面を強化したものなら申し分ないでしょう。あえてポリエステル製を使うほどの大きな利点はありません。吊るしたときに線の巻きぐせが気になる場合、綺麗な整列巻きの製品を選ぶと良いようです。

【11】 モビールの綾
 写真で見るモビールと実際に飾るモビールは、かなり違います。写真では横からの視点で平面として捉えるわけですが、実際は奥行きのある空間を動き回るものを斜め下から眺めます。これによりモビールは、流れる雲がいろんな姿に見えてくるのに似て、空中で次々と思いもよらぬ様相になるのです。例えば、様々な高さに吊るされた物同士が、あたかも一列に並んだり、V字編隊を組んだり、多角形の配置になったりと、時とともに見かけを変化させます。上下に入れ替わるような不思議な動きもします。こうした印象は、斜めに見上げる角度から生まれる、モビールの複雑に絡み合った楕円軌道が織りなす綾とも言えます。

【12】 思い違い
 フレンステッド・モビールのことを、誤ってブレンステッド・モビールとおっしゃる方がたまにいます。ブレンステッド(Brønsted)は、酸と塩基の定義をした昔の物理化学者。同じデンマークの人ではあっても、まったくの別人となります。
 また、モビールのことを、うっかりモービルだと思い込んでしまう方も跡を絶たないようです。そういった商品名のメリーが作られているので、余計に混乱しますね。アメリカではモービルと発音する、と勘違いされた向きもあるでしょうが、それは「動ける」の意味で単語を使った場合の話でして、吊るす飾り物を指すときは原語に近い発音をしますよ。

【13】 いろいろな素材
 今回はモビールの横棒についてです。やじろべえの腕のように釣り合いをとる細長い部品のことです。DIYの売り場などで、これに使えそうな素材がいろいろ売っています。木の棒、竹ひご、金属棒、プラスチック棒、果てはカーボンファイバー(炭素繊維)の棒まであります。棒状でなくても、硬めのプラスチックシートや厚紙を横長の形に切って代用できますが、重量がかかると水平方向に曲がるため、作れるモビールの幅は限られます。丈夫で本格的なモビールには金属棒、軽くて和風なモビールには竹ひご等々、目的に合わせて選ぶのがよいと思います。

【14】 金属製のアーム
 前回に引き続き横棒(アーム)のお話です。数ある素材の中でも、金属製の棒は強靭さと柔軟さを兼ね備えており、昔から好んでモビールに用いられてきました。とりわけ長年飾っても錆びにくいステンレス製の針金が、ほぼ標準となっています。何ミリの太さが適切なのかは、針金の材質と吊り下げる物の重さによって異なります。普通の軟らかい針金ではなく、工業製品にも使う硬い材質でしたら、大抵は細くて0.6ミリ、太くて1.2ミリ程度もあれば足ります。多くを吊るす上段の棒だけ太めにすることもあります。家庭で硬い針金を切る場合、対応する専用ニッパー等を使います。保護メガネをかけ、周りに人のいない所で加工したほうが安全です。

【15】 モビールはいつ生まれた?
 カルダーが一体いつモビールを発明したのかは、何をもってモビールとするかにも依りますが、一般に「モビール」という言葉から思い浮かべるような形がはっきり確認できるのは1933年、パリ時代の作品『Cone d'ebene』(通称エボニー・モビール)が最初です。ただ、カルダー財団のウェブサイトには、「1932年頃」の作とされる、やや変則的なモビールの写真も載っています。これの制作年は特定されていませんが、形からして1931年とは思い難いので、以上をまとめると、誕生は1932〜33年という解答になります。

【16】 最初期のモビール
 彫刻家アレクサンダー・カルダーのモビール開発史をもう少し紐解いてみましょう。1933年作の『エボニー・モビール』では、2本の水平なバーが両端に物を吊り下げており、いたって単純で基本的な姿をしています。一方で、その前年と推定される無題作品は、史上初のモビールとも目されるものの、バーはすべて斜めに傾き、片側しか物を吊るさず、いわば変わり種のごとき印象です。
 さらにさかのぼると、1931年のスタンド式の動く抽象彫刻『羽』や『カルダベリー・ブッシュ』には、折り曲げたバーを幾重もつないでバランスをとる、カルダーお得意の技法が見られます。モビールを特殊に発展させたような部分がすでに含まれていたわけです。
 つまり、モビール誕生前後の流れを見ると、まず初めに発展形として身ごもり、次いで変化形として生まれ、それから基本形へと育ったかに思えます。普通とは逆向きの過程をたどっているのが面白いところです。

【17】 モビールの修理
 絶えず重力に引っ張られて回転しているのですから、使っているうちにモビールの糸はどうしても消耗します。殊に不適切な環境(エアコンの風に吹かれる、糸が取付箇所で擦れる等)にあったなら、なおさら早く傷んで切れることもありますが、ご自身で簡単に直せますよ。ピンセットを用いて結び合わせれば応急処置になります。結んだ跡が気になるときは、糸巻きに残っている余りを転用して糸を付け替えます。針金上に固定された結び目はカッターで切り離し、新しい糸を結び直したら接着剤を軽く付けるだけです。
 海外には、修理を重ねて一つのモビールを祖母・母・娘の三代にわたって受け継いできた家族もあるそうです。ぜひ大事に扱って長持ちさせてください。

【18】 シャボン玉
 おそらく世界初のモビール専門の事業家クリスチャン・フレンステッドは、モビール作りのほかに、もう一つ余技を持っていました。それはシャボン玉液の開発です。独自の調合をした石鹸水と古風な陶製パイプのセットを売り出したこともあったそうです。ガラス器具の立ち並ぶ実験室で、液体の配合を試している様子の白黒写真が残されています。モビールもシャボン玉も、どちらも空中を不安定に漂っているという点ではそっくりですね。

【19】 取り出すコツ
 モビールを箱や袋から取り出すとき、すぐに持ち上げようとすると糸が絡んで失敗します。まずは広いテーブルの上に寝かせて、十分に形を整えるのが先決です。通常、糸を一本ずつ伸ばすようにして、まとわりついている所があれば、あせらずにほどきます。台紙の切れ込みに飾り(厚紙・プラスチックシート)または針金(ワイヤー)が固定してある製品でしたら、それを台紙から外すのは後回しにします。モビールはとてもデリケートなもの。順を追って丁寧に取り出しましょう。

【20】 しまい方
 多くの方がモビールの取り付け方法には関心をお持ちになりますが、飾って楽しんだ後、季節の変わり目などで他のモビールと取り替える段になったら、元の箱にどう入れたらよいか、はたと迷われるのではないでしょうか。来シーズンまできれいに保つには、しまい方も大切です。最もオーソドックスなフレンステッド製品の事例で説明しますと、先に針金一式を入れ、上に薄紙を敷きます。このとき、糸巻きは外に出したままにします。次に、一部の飾りを入れて薄紙を載せ、今度は別の飾りを置いてまた薄紙で覆う、という作業を繰り返します。一番上に糸巻きが来るようにして、箱を閉じます。
 もちろんモビールの種類によって、しまう手順は異なります。箱ではなく袋に入れる製品ですと、逆に、個々の飾りを台紙にセットした後で、台紙の反対側に針金を持っていきます。針金が動かないよう、切れ込みに糸を留めてから袋に収めます。

【21】 デンマーク由来?
 ときおりネット上で、モビールをデンマーク由来とする風説が見受けられます。その誤伝の大元は、ほかならぬフレンステッド社のパンフレットに書かれた「モビールはデンマークに古くから伝わる伝統工芸です」という一文にあります。しかし、ここで言うモビールは本来の狭い意味ではなく、糸で吊るす飾り物を広く指しています。しかもこの伝統工芸は、例えばフィンランドのヒンメリのようにデンマーク国外でも見られるものでして、フレンステッド社もデンマークが発祥だとは一言も述べていないのです。あくまでも自社のモビールがそういう土壌で発展したと語っているだけなのですが、誰かがその文脈を無視して早合点したのかも知れませんね。

【22】 北欧の吊るし飾り
 1930年代にA・カルダーが確立させたモビールの形式とは、天秤が天秤を吊るすような仕組みになっていることです。それ以前にこれと最も近かったのが、前回触れた北欧の伝統的な民芸品です。わらと糸でできたピラミッド形の部分を、もしも四つ又の“天秤”だと拡大解釈したならば、カルダー型モビールの特徴をすでに持っていたと言えます。しかし実際には、天秤と見なすにはあまりに安定しすぎており、仮に飾りを一つ取り除いても全体のバランスに与える影響は小さいと思われるほどです。やはり、こうした北欧の吊るし飾りは、広い意味でモビールと呼べたとしても、カルダーの発明品の源流とは別物でしょう。

【23】 巻き付きに注意
 モビールを飾るとき、各針金の中程にある結び目の周りに糸が巻き付いていないか、確認してみてください。パッケージ内で回転した針金に糸が巻き付いていると、バランスがおかしくなります。直すのは簡単で、針金をくるっと逆回転させれば、巻きが戻ります。針金の端に糸のたるみが引っ掛かった場合も外します。極端に描くと右図のようになりますが、実際は糸が重なっていて気付きにくいので、注意が必要です。

【24】 ウロ=モビール
 かつて何世紀にもわたってデンマークの農村で作られてきた吊るし飾り。それをデンマーク語では「ウロ」と呼びます。ウロ(uro)とは静止(ro)の否定(u)を意味しており、これは奇しくも、モビールという外来語の意味「動き」と同義なのです。ウロには昔からの言い伝えがあります。悪意を抱いた人が部屋に入ると“ウロ”は“ロ”になる、つまり動きが止まる、というものです。すたれて久しい工芸品ですが、クリスチャン・フレンステッドは古いウロの収集をしていたようで、写真がフレンステッド社の出版物に載っています。




モビールは北欧デンマークが起源なのですか?
正確にはモビールの発祥地はフランスです。1930年代にパリ在住のアメリカ人彫刻家アレクサンダー・カルダーが考案しました。しかし、それ以前にもデンマークなど北欧にはモビールに似た吊るし物の伝統工芸があり、これを広い意味での「モビール」と呼ぶことがあります。

フレンステッド社製モビールはおもちゃ(玩具)なのですか?
いいえ、おもちゃ(玩具)ではありません。大人が取り扱うことを前提としたインテリア用品です。お子様の手の届かない所に飾ってください。

フレンステッド社製モビールを販売している実店舗は?
松屋銀座、新宿伊勢丹、玉川高島屋SC、イルムス、コンランショップでフレンステッド製品を見かけたという情報がございます(現在販売されているかは未確認です)。ほかの実店舗でも見かけた方は、ぜひ情報提供していただければ幸いです(特に関西圏の情報求む)。

賃貸で天井に穴を開けられない場合のモビールの吊るし方・取り付け方は?
裏面に粘着テープが付いたスイング式のフックを天井に貼り、そこにモビールを吊るすという方法があります。3M社のフックは外しやすくて便利です。それでも、はがす時に若干の跡が残ります。軽めのモビールでしたら透明なガムテープで留める方法もあります。自己責任でお願いします。

手作りモビールの工作に必要な物は?
自由研究や家庭用の軽量なモビールの工作に必要な物は下記のとおりです。ホームセンター、手芸用品店、文房具店で買い揃えます。
糸(20番〜40番)またはテグス(2号〜4号)、ステンレス針金(直径0.6〜1.2mm)または竹ひご、はさみ、定規、瞬間接着剤、先の曲がったピンセット(糸の結び目を作るため)、強力ニッパー(針金を切断する場合)、ペンチ(針金の先端を曲げる場合)。さらに吊るす素材とそれに応じた道具。例えば厚紙なら、待ち針(厚紙に糸を通す穴をあけるため)、ボンド類(厚紙を貼り合わせる場合)、カッター、カッティングマットなど。

手作りモビールをデザインするには?
まず見取図を描き、「てこの原理(天秤の原理)」をふまえて、針金上の結び目の位置を大まかに割り出します。そして、あらゆる回転パターンを想定して、オブジェ・糸・針金がぶつからないように寸法を決めます。V字形の物などは実際に作るとひっくり返りますので、重心がどこにあるかを考慮に入れるのも大切です。

手作りモビールを組み立てる手順は?
基本は下から順番に組み立てていきます。@用意した各オブジェの上部に針で小穴を開けて糸を通し、しっかり結びます。結び目からはみ出た部分は、数ミリを残して切り取ります。糸は設計した長さよりも5センチほど余裕をもたせて切っておきます。
A最下段となる針金の端付近に、オブジェからの距離が設計通りになるように糸を結び、余りの部分は数ミリを残して切り取ります。瞬間接着剤をわずかに結び目に垂らして固定したら、同じ要領で、もう一方の端の近くにも別のオブジェの糸を取り付けます。
Bその針金の中ほどに新しく糸を結び、@と同様に糸を切ったうえで、全体を天秤のように持ち上げます。結び目を左右に動かしてみてバランスの取れる位置を見つけたら、そこを瞬間接着剤で固定します。
C今度は、この糸を上段の針金の片端付近に取り付けます。こうして同じような工程を繰り返しながら、下段から上段へと順に進めてゆきます。

「モビールなんでもQ&A」に載せたいご質問や
情報提供などは、いつでも承っております。


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